エクセルとDIY

築50年の家をDIYで改装中。徐々に腕も上がってくるとともに、専業の大工さんとは違う視点での色々な「気づき」も得られています。

今回は、ホームセンターで板のカットを頼む際の図面の書き方いついて、紹介しようと思います。

 

DIY家具のイメージ作りから、カット図面の準備まで

まずは、どういう家具がいいか、どういうサイズだと使いやすいか、メジャーを片手にデッサンを行ってきます。以下の写真は、水槽台とオーディオ棚を作った際のデッサンの例ですが、まあ、こんなラフな所からスタートします。そして、イメージが見えてきたら、どういうサイズの部材(板や角材)が必要になるかを考えていくのですが、ホームセンターで売っている板は、1820mm×910mmが一般的で、何枚の板が必要か(≒何円くらいかかるか)考えていきます。

週末DIYは作業時間が限られます。ノコギリや丸ノコを使って自分でカットする事も少なくないのですが、(大きいままだと乗用車にも積めないこともあり)大まかな部分は、ホームセンターでカットをお願いします。

とすると、手書きのラフなデッサンではNGで、ホームセンターの板のカット係の人が見ても、誤解なく伝わるような綺麗なカット図面が必要になりますね

 

そこで、キッチリとしたカット図面に落とし直していくのですが、考えながら進める訳で、紙の上で行うと、消し後だらけ。鉛筆で書いた後でボールペンで清書しようとして、再度、「あッ、間違えていた」と。

カット図面は、ホームセンターの係の人にカット方法を説明するために、誰が見ても分かるように、丁寧に書く必要があります。結局、パソコンを開いて、エクセルでカット図面を作るというのが、最も手っ取り早いと学びました

 

セクセルでの図面の引き方

ホームセンターで良く売っている板(910mm×1820mm)のカット図面を、以下の流れで作っていきます。

  • エクセルを開き、まずはA4用紙(印刷してホームセンターに持っていく紙)のサイズに収まるように、印刷範囲を指定します。「エクセル A4 印刷範囲」で検索すると、色々と便利な方法が紹介されていますね。
  • 「挿入」タブで「図形」を選び、長方形を選択して、エクセルの空きスペースにカーソルを当ててドラッグし、長方形を描きます。
  •  長方形にカーソルを当てて右クリックし、「オブジェクトの書式設定」を選択します。
  • 「塗りつぶし」のタブを選択して、「塗りつぶしなし」を指定
  • それから、「サイズ」のタブで、購入予定の板のサイズ(1820mm×910mm規格の板が多いです)のちょうど1/10スケールとなるようなサイズの長方形に直します。そうすると、この板から切り出せる部材のイメージを整理し易くなります。

 

基となるサイズの板(1820mmx910mm)の長方形ができたら、あとは、同じ要領で切り出していきたい長方形を追加していきます。

  • 先ほどと同じように、エクセルの「挿入」タブの「図形」から長方形を選んでドラッグ
  • 長方形を右クリックし、「塗りつぶしなし」にしてから、「サイズ」を、切り出したい部材のサイズで指定。
  • 基となる1820×910長方形の中で、切り出したい部材の長方形を配置(マウスでドラッグ)
  • 長方形を右クリックし、「テキストの編集」を選択。何処に使う板かと、その板のサイズを記入。

こうする事で、残す事なく1820mmx910mm板を有効に活用する事ができるのですが、次の点についても、注意した方がいいと思います。

  • ホームセンターのカット係の人がどういう順番で切るか、イメージしながら部材を配置。超職人的な人でないとカットが難しいような配置はやめる。
  • ホームセンターの大型の機械ノコギリは、割と切代が大きい。1回の切断で2mmくらいは切代が出てしまう事を想定して、詰め込みすぎない。

以下は水槽台の部材を切り出した際の図面ですが、我ながら!

ノンプロならではの視点

この方法ですが、職業的ではないDIYerだからこその気づきだったような気がしています。

プロの大工さんなら、木材の在庫をたくさん持っているので、ここまで切り詰めてカットしないような気がします。ただ、週末DIYerの場合、パイン集成材(6,500円~)が1枚で済むか、2枚になってしまうか、けっこうな違いなので、色々と工夫しています。

また、工務店の場合は、製図専用のソフトなんかを使っていると思います。最近だと、個人も使えるようなソフトもネット上に公開されていますが、使い慣れるまでに時間が掛かって、ダウンロードしたものの「よく分からない」となってしまいがちです。ただ、(特に普段仕事で使っている人にとっては)エクセルは使い慣れたツールで、また印刷する上でも便利です。

この方法で作った設計図面の例を、別のページで紹介しているので、よかったら参考にしてみて下さい。

別邸家主でした。

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