書斎改造計画(1): DIYで天井を抜く

千葉県館山市に築50年の古い家屋を購入し、DIYでセカンドハウスとして改装中です。民泊としても貸し出していく事を考えており、快適さの向上も図っているところです。

その一環として、快適にリモートワークもできる、お洒落な書斎を作りたい!

昭和な香りのするありふれた一室ですが、「古民家カフェ」風の書斎を目指していきます。

 

DIYでの改装計画

改装(というよりも、もはや改造)していくのは、台所の隣にある6.5畳の洋室です。生活の中心であるリビングから動線がつながっていないため、(居心地のよい空間にしておかないと)ついつい利用頻度が減り、物置化してしまいます。

ただ、(みんなが騒いでいる)リビングから直接つながっていない事が、書斎としていく上でのメリットとなるのかもしれません。

 

 

この大改装をDIYで行うには、それなりの覚悟が必要。

どの順で進めていくか、どの程度の労力がかかるかイメージを作ってから、作業に着手です。

 

①天井を抜く: 6.5畳のスペースでも広く感じられるよう、天井を抜き、梁をむき出しにしようと思います。既に持っている工具(ドリル、ノコギリ、バール、くぎ抜き)で進められそうで、特に費用は掛からないはず。所要時間は、天井を壊すのに4時間~、飛び出した釘の処理などに1時間~、廃材処理などの片づけに3時間~(合計で7~8時間ほど)掛かると見積もってみました。

②壁を延長する: もともと天井があったところよりも上の部分(屋根裏)は、隣の部屋(キッチンやリビング)と仕切りがない構造になっています。石膏ボードで、隣の部屋(の屋根裏)との仕切りを作っていきます。

石膏ボード500円×6、ネジ300円、石膏ボードパテ1,000円などで、5,000円ほどの費用を見込みました。作業時間は(石膏ボードの施工は初めてなので)丸一日(12時間~)でしょうか。

③断熱材を入れる: 天井板を抜くと、屋根からの外部の熱(例えば真夏の灼熱)が部屋に直接伝わってきます。梁をむき出しにしつつも、屋根の内側に断熱材を入れて、薄ベニヤで塞いでいきます。

断熱材(アクリアマット)で4,800円、べニア板1,500円×6、ネジ300円、塗装1,500円などで、17,000円ほどの費用を見込みました。作業時間はべニアの塗装に3時間~、断熱材の設置に1時間~、べニア板で塞ぐのに6時間~(合計で10~11時間ほど)といった感じでしょうか。

④漆喰を塗る: ②が終わると、天井板があった場所よりも下の壁にはクロスが貼ってあり、天井板があった場所よりも上の部分は新規に設置したむき出しの石膏ボード壁となります。このままではおしゃれいなカフェ風の書斎とはいかず、一面に漆喰を塗っていきます。

大和しっくい4,800円の費用と、丸一日(12時間~)の作業時間を見込んでみました。

⑤リモートワーク環境を整える: 快適に仕事も出来るよう、大きなデスクに、大画面のモニターも設置します。

  

合計で、26,800円~の費用と、42時間~の作業。本当にこの費用と作業時間に収まったか、順にアップデートしていくことにします。

 

天井を抜く

古い構造の家の場合、押入の天井から屋根裏を覗けることが多くなっています。天井裏から除きつつ、天井の構造を説明している色々なサイトを参考に、まずは、どのような構造になっているかを分かる範囲で確認しました。

古い家によくある、釣木(吊木)で薄いべニアを吊り下げ、べニアにクロスを貼ってある構造でした。

全てではありませんでしたが、電気配線の大まかな位置も確認できました。

 

次に、電気配線や照明に近い位置に天井板にドリルとノコギリで80cm×80cmくらいの穴を開け、電気配線と照明を一時的に移し替えます。

写真は、照明の近くの天井板に穴を開け、それまで天井板に設置してあった照明を、一時的に梁に付け替えたところです。

間違って電気配線や照明を壊してしまう訳にもいかず、ノコギリで丁寧に天井板をカットしていきました。

このように照明を移し替えておけば、暗闇で作業せずに済みます。こういう時に、電気工事士の資格を持っていて良かったと感じます。

 

電気配線を移し替えたら、あとは力技でどんどん天井板を壊していきます。

 

最初はどうしても、「こんなに豪快に壊して、家の躯体が傷つかないだろうか」とも怖くなります。ただ、家というものはシッカリ作られていて、人間一人の力では簡単には壊れないものです。バールを使って、体重を掛けて、思い切って壊していきます。

60cmサイズのバールを使いましたが、6畳程度の天井を壊すには、(90cmといった大型バールではなく)これで十分だと思います。

 

天井板を撤去したら、釣木(吊木)などの木材を撤去していきます。

木材を撤去していく中で、たくさんの釘が躯体に残る事になります。くぎ抜きを使って抜いていくのですが、石膏ボードに打ってある釘を抜く際には注意が必要です。石膏ボードはもろく、くぎ抜きをそのまま当てると砕けるので(2~3か所砕いてしまいました)、アテ板を当てて、くぎ抜きの力が一点集中しないように気を付けます。

 

思ったよりも天井の解体はスムーズに進み、朝9時くらいから作業を開始し、1時くらいには概ね完了しました。見積もり通り4時間ほどで作業が終わり、幸先の良いスタートです。

 

Before

 

 

After

 

 

After

 

  

元々は240cmの天井高だったのですが、(屋根の傾斜により差がありますが)30~60cmほど天井高が上がり、解放感は抜群です。無骨な梁も見えて格好よく、頑張って天井を抜いた甲斐がありました!

 

ただ、廃材の片づけ(大きな釘を抜いて細かくカットし廃材袋に)に5時間ほど掛かってしまいました。そして、ここから先の工程(断熱材の設置・壁の延長・漆喰塗り)にも多々狂いが出たのですが、順にアップデートしていきたいと思います。

 

ここまでの見積もり誤差

・費用: ー

・時間: 9時間(2時間オーバー)

 

別邸家主でした。

 

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